あなたの職場に、悩みを抱えている部下はいませんか?
「悩み」といっても、人それぞれです。人間ですから、仕事の事から、プライベートの事まで、様々な事が仕事に影響を及ぼします。
1日、2日ですっきりと解決しそうな悩みであれば、放置しておけばいいですが、長期間悩んでいるとなると話は別です。
仕事中に、他の事を考える頻度が多いと、それだけで、仕事の進み具合も悪くなりますし、ミスも多くなる可能性があります。
悩みを抱えている部下に対して、何ができるのでしょうか?
今回は、「部下が悩んでいる時に上司が出来る事」について書いていきます。
相談してくれればいいが
「悩み」に対し、「何か困りごと?よかったら相談に乗るよ?」と声掛けしたとします。
「実は・・・」と、話出してくれればいいのですが、そうでないパターンのほうが多いのではないかと思います。
あなたが、「悩み」に対する「相談相手」として、適切かどうかが問題となります。
仕事上の問題であれば、上司・部下の関係として相談事を話してくれると思います。しかし、それ以外となると話は別です。
例えば、上司が独身の場合、部下が「結婚」に関して悩んでいたとしたら、どうでしょうか?
部下としては、独身者に結婚話をするのも失礼な気がして遠慮するでしょう。また、上司としても、経験のない結婚関係の相談をされても困るでしょう。
相手が相談事を濁す場合は、あなたが相談相手として適切でない場合があるのです。
間違っても、「いいから、とりあえず話してみろ」などと、無責任な事を言わないようにして下さい。
話を聞いた挙句、「それは困った状況だな・・・」と何も助言できなければ、「だから相談したくなかったんだ!」相手を怒らせかねません。
無理矢理、相手の悩み事に頭を突っ込むのはやめましょう。
普段から雑談のできる関係になっておく
「悩み事」は、他人に話をするだけで、頭の中が整理されて、解決する事があります。
そこで、普段から部下と雑談できるくらいのコミュニケーションをとれる関係になっておくことも大切です。
「雑談できる関係」になるには、「上司」として関わらない時間を作る必要があります。
上司であるあたなは、どうしても「上司」として、部下と関わろうとしていませんか?
何かを「アドバイスしなければ」とか、「部下の見本にならなければ」などと思って接していませんか?
「雑談できる関係」になるには、上司ではなく、「仕事の仲間」もしくは「同僚」と同じような感覚で接していく必要があります。
つまり、「上下関係」ではなく、「対等な関係」としての人間関係の構築が大切になります。
上司・部下という関係上、対等な関係は無理でしょ!と思うかもしれませんが、そんな事はありません。
役職がついているか、ついていないかの違いであり、同じ人間なのです。
雑談まで上下関係を持ち込む必要はありません。お互いに、気持ちよく雑談ができるように、話しやすい人間になれるように接していきましょう。
そうした関係になれれば、自然と悩み事を話してくれるかもしれません。
アドバイスはいらない
「悩み事」に対して、アドバイスをしようとする人間がいます。
もちろん、それで解決すればよいですが、「解決策を求めていない」場合も多いのです。
つまり、「話を聞いてあげるだけ」で良いのです。
傾聴に徹して、「大変だね」「苦労してるんだね」などと、労ってあげるだけでいいのです。
話を聞いて、「こうしたらいいんじゃない?」などと言われたら、相手は、「そんな事、求めてない!」と内心思っているかもしれません。
アドバイスをするのは、あくまで、相手が「どうしたらいいのでしょう?」と聞いてきた時だけでいいのです。
それ以外は、傾聴に徹しましょう。傾聴と言っても、ただ、話を聞くだけではいけません。
傾聴にもスキルが必要です。「傾聴のプロ」になりたい場合は、下記の本を読んでみて下さい。
傾聴スキルが高いだけで、部下からの信頼感は、とても高いものになります。
悩みは部下を成長させる
悩みは部下を成長させます。
悩み事を1つ1つ解決していくに伴い、人間としてアップグレードしていくのです。
悩んでいる部下に対しては、暖かく見守る事が大切になります。
それが、仕事上の悩みでなくても、大丈夫です。プライベートの悩みでも、解決すれば、仕事に良い影響をもたらす可能性が高いです。
部下が悩んでいる時は、大いに応援してあげましょう!
そして、部下が助けを求めた時は、しっかりとサポートしてあげましょう!それが、上司として出来る事です。
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