メンタルが弱い部下や後輩への接し方

あなたの職場に、メンタルの弱い部下はいませんか?

パワハラで訴えられるような、ご時世です。上司としても、発言内容は気をつけていきたい所ですよね。

普通の部下なら気にしないような内容でも、メンタルの弱い部下では、深く傷ついてしまう可能性もあります。

メンタルの弱い部下には、どのように接していくのが良いのでしょうか?

今回は、「メンタルが弱い部下や後輩への接し方」について書いていきます。

今後は豆腐メンタルが増える

「豆腐メンタル」という言葉は聞いたことがありますか?

その名の通り、豆腐のように柔らかくて、すぐに崩れてしまうようなメンタルの事を言います。

最近の子供たちは、この「豆腐メンタル」の子が増えていると言います。

「部活動で、ちょっと注意しただけで、次から参加しなくなる。」

「ちょっと身体が痛いだけで、すぐに病院に行く。」

今の働く世代からは、考えられないような「些細な事」が、「大事」になってしまうのです。

豆腐メンタルの子供世代が、今後、社会に出てきてからが心配です。

しかし、すでに、社会人である私達としても、他人事ではないのです。

この豆腐メンタルの若者たちが増えるということは、業務に支障をきたすだけでなく、簡単にパワハラとして訴えられてしまう可能性もあるのです。

今のうちから、部下や後輩への接し方は学んで、練習しておいたほうが良いと言えます。

不用意なボディタッチはしない

「頑張りなよ!」と、肩や背中をさりげなく叩く。よくある光景です。

しかし、激励のつもりが、相手にはこちらの想いが伝わりません。

「セクハラ!」「パワハラ!」と訴えられかねません。

不用意なボディタッチは避けましょう。

現在は、部活動、クラブ活動の指導者も細心の注意を払っているという話があります。

子供へのボディタッチは、親たちから、「セクハラ」と訴えられる可能性があるからです。

そのような環境で育ってきた子供たちです。社会人になってからも、他人からの接触は過敏に反応する可能性があります。

訴えられるパターンは極端な話かもしれません。

しかし、「何で触られたの!」と内心パニックになって、メンタルがおかしくなるかもしれません。

「そんなバカな!」と思うかもしれませんが、こちらの今までの常識は通じないと考えておいたほうが得策です。

注意ではなく相談に乗る

部下が業務で失敗を犯し、後始末をしたとします。

今までなら、「何やってるの!次からは気をつけてね!」「ご迷惑おかけしました。次からは、気をつけます」

このような会話で終わりのはずです。しかし、豆腐メンタルの部下は、次の日から出社しなくなる可能性があります。

「マジかよ!あの程度で、凹んでたら生きていかないだろ!」と言いたくなるかもしれませんね。

しかし、これからは訴訟社会です。一歩、間違えばパワハラで訴えられます。

私達にできることは、部下が失敗した時に、注意するのではなく、「相談に乗る」形にすることです。

仕事の失敗に対し、こちらから、「あーしろ」「こーしろ」とは言いません。

部下に、「どうしたら、上手くいったんだろうね?」と問いかけて、考えさせるのです。

これなら、相手に、「怒られた」と認識させることはないはずです。

一緒に、どうしたら上手くいくのか?を考える事で、部下からの信頼も得る事ができるかもしれません。

1対1にならない

部下と話す時は、どのような場所で話をしますか?落ち着いて話がしたいと、個室に行きますか?

できれば、同僚達がいるオフィスで話をすることを、お勧めします。

豆腐メンタルの部下は、上司(先輩)と1対1になるだけで、緊張をしてしまいます。

できるだけ、自然な形で話をできるように、周りに人がいたほうが部下も安心かもしれません。

また、これは、上司(先輩)としての、自分の身を守るためでもあるのです。

1対1の個室では、どのようなやり取りがされたのか、他の同僚達には分かりません。

仮に、「パワハラ発言をされた!」と訴えられた時に、「そんな事は、言っていない!」といっても、信じてもらえないかもしれません。

周囲に、「高圧的な発言はしていないですよ」と、アピールする意味でも、なるべく同僚達がいる場所で話をしたほうが良いと言えます。

成長した所を褒める

人は、褒められると嬉しいものです。メンタルが弱いのなら、褒めて伸ばしあげましょう。

ただし、ここで間違ってはいけないのは、相手を褒めようとして、無理矢理良い所を見つけるということです。

私服OKの会社であれば、次のような会話もあるかもしれませんね。

「今日の服、可愛いくて(カッコイイ)似合ってるね。」

悪くない気がします。しかし、相手によっては、「ファッションチェックされてる!?」と、変なプレッシャーを与えかねません。

変に褒めるくらいなら、「今日の服、僕は好きだな」と言ったほうがいいです。

あくまで、自分の趣味趣向を主張しただけです。不用意な外見の評価は、相手にプレッシャーを与えるだけなので、できれば避けましょう。

褒める時は、相手の内面の成長を褒めましょう!

「電話の対応で、言葉遣いが上手になったね」「企画書、〇〇さんの発案で、より良いものに仕上がったよ」など、些細な変化を褒めましょう。

些細な変化を褒められる事で、「自分の事をしっかりみてくれている」と信頼感を得ることもできますし、本人も自信を持ってくれるはずです。

最後に

時代の流れとともに、若者への対応の仕方も変化していきます。

「昔はこうだった」は通用しません。今は、訴訟社会になってきています。

対応を一歩間違うだけで、とんでもない事になりかねません。

メンタルが弱い部下なんていらないと思うかもしれません。しかし、会社に所属する以上、部下を選ぶことはできません。

どんな部下がきたとしても、対応できるように、接し方を学んでおきましょう!

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