仕事の成果は知識と経験から生み出すもの

あなたの職場の部下は、思うように成果を上げることができていますか?

想定以上のものを上げてくれる部下もいれば、平均以下の成果になってしまう部下もいると思います。

思ったよりも成果が上がらないと、ガッカリしますし、ストレスも溜まるかもしれませんね。

中間管理職としては、全員とはいかなくとも、100%に近い部下が成果を上げてほしいものですよね。

仕事の成果を上げるには、どのようにしたらいいのでしょうか?

今回は、「仕事の成果は知識と経験から生み出すもの」であることについて書いていきます。

部下の種類

部下は、大きく分けると3つに分けることができます。「優秀な部下」「普通の部下」「使えない部下」です。

「優秀な部下」は、何も指導しなくても、勝手に動いて、こちらの想定以上の成果を上げる部下です。チームの中でも、限られた貴重な存在です。

「使えない部下」は、何をやらせても失敗したりする部下です。こちらも、チームの中に、一定数存在するので、仕方がありません。

「普通の部下」は、言われたことはこなすけど、成果としては、並みのレベルしか出てこない部下です。大半の部下は、ここに含まれます。

部下と一言で言っても、経験年数の浅い者から、長い者、いろんな職種を経験した者と、様々です。

それぞれの個性、特徴をつかんで、いかにコントロールしていくかが、中間管理職として大切になってきます。

センスは伸ばせない

部下をマネジメントする際に、注意したいのが、「センスを伸ばそうとしない」ことです。

センスというのは、生まれ持った才能です。

「1%の才能と99%の努力」という言葉があります。

たしかに、努力は大切です。しかし、その1%の才能は、個人によって大きな差があります。

100m走のウサイン・ボルト選手で考えてみて下さい。

仮に、ボルト選手がフルマラソンを走ったら、金メダルを取れるでしょうか?

おそらく、無理です。ボルト選手は、短距離の才能に秀でています。しかし、長距離の才能はないはずです。

いくら身体能力が高いといっても、取り組むべき競技を間違えると、金メダルはとれないでしょう。

これは、スポーツ選手に限った話ではありません。我々の仕事も一緒なのです。

部下を、適材適所に配置しないと、個々の能力を発揮できず、想定以下の成果しか出せません。

間違っても、部下のセンス(才能)を伸ばそうとはしてはいけません。生まれもったセンスだけは、本人も他人も伸ばしようがないのです。

努力(知識と経験)で成果を出す

成果を上げるには、センス(才能)ではなく、努力を磨く必要があります。

努力は、「知識と経験」の蓄積の事を言います。

どんな平凡な人間でも、知識はいくらでも積み上げられますし、経験を積み上げることはできます。

「優秀な部下」は、それを理解しているので、放置しておいても、勝手に知識を習得しながら、経験を積んでいきます。

問題は、「普通の部下」と「使えない部下」です。

どちらの部下も、「知識と経験」の蓄積が大切なことを理解できていません。

そのため、中間管理職としては、まずはソコから介入していく必要があります。

部下の想いはそれぞれ

「知識と経験」の蓄積が、仕事の成果に繋がることを指導すれば、みんなが成果を出せるかというと、そうでもないことは理解しておきましょう。

なぜならば、全員が「仕事のために働いているわけではない」からです。

「趣味のため」「家族のため」など、働く理由は、人それぞれです。

「仕事のため」と考えている部下が、半分近くいればラッキーと思いましょう。

意欲の乏しい人間に、ヤル気を出させるのは労力の無駄です。

とりあえず、最低限の仕事だけしてもらえればOKというスタンスでいたほうが、イライラしないでしょう。

知識と経験を積む環境作り

中間管理職としては、部下に「知識と経験」を積む環境を作ってあげることが大切になってきます。

この時、部下には、しっかりと説明することが大切になってきます。

目的を理解しているのと、していないのとでは、同じ事をしていても、得られる経験値が変わってくるからです。

なぜ、これが必要なのか、なぜ、今、これをしなければいけないのかを、しっかりと説明したほうが、後々、大きな財産になることになります。

フィードバックは大切

部下が、知識と経験を積み上げている時に、中間管理職としては、1人1人の部下にフィードバックすることが大切になってきます。

いくら経験を積んでも、積みっぱなしはもったいないです。

必ず振り返って、良かった点、悪かった点を認識したほうが、経験値の上がり方も変わってきます。

優秀な部下であれば、自分で反省会(内省と言います)をします。

しかし、普通の部下や使えない部下は、そのようなことをする人間は少ないでしょう。

上司として、一緒に取り組んであげる必要があります。

最後に

部下の「知識と経験」が積みあがることで、仕事の成果は、一気に平均以上のものになる可能性があります。

そうなれば、上層部から、あなたのマネジメント能力を評価得ることができます。また、部下からも成長させてもらったと感謝されるかもしれません。

いかに、部下に「知識と経験」を積ませる環境作りができるかが大切になってきます。

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