仕事に対する熱で部下との温度差を感じる理由

あなたの職場の部下は、仕事熱心に取り組んでくれますか?

叱咤激励しても、思うように働いてくれない場合もあると思います。

何とかヤル気になってもらおうと、いろいろ試しているけど、思うようにいかないと、何でだろう?とストレスをため込む原因となってしまいます。

仕事に取り組む姿勢で、部下と温度差を感じるのは、根本的な所の問題である可能性があります。

今回は、「仕事に対する熱で部下との温度差を感じる理由」について書いていきます。

転職前提で働いている

部下の仕事姿勢に熱を感じられない理由の1つとしては、「転職前提で働いている」事が考えられます。

昔は、社内で昇進を目指し、定年まで勤めあげるという考え方が主流でした。

しかし、社会情勢の影響もあり、1つの企業が定年まで存続するという事が難しい時代になりました。

昇進を目指して努力していたのに、ある日突然、会社が倒産したという事も珍しくないのです。

そんな時代背景もあり、1つの会社で定年まで働くという考え方をする人が若者を中心に減っているのです。

そこで、何が起こるのかというと、「転職前提で働く」ということです。

職さえ選ばなければ、求人などいくらでもあります。今の仕事にこだわりさえなければ、いつでも転職することは可能です。

また、仕事以外で、様ざまなスキル(資格)を身につけておけば、転職も簡単になっていきます。

部下は、仕事で態度に出さないだけで、コツコツと自分の市場価値を高めている可能性もあると考えたほうがいいかもしれません。

生活の中心が仕事じゃない

現在は、多様な生き方ができる時代です。「生活の中心が仕事じゃない」という方も増えてきています。

「仕事」をあくまで「生きるためのお金を稼ぐ手段」「プライベートのためのお金を稼ぐ手段」と割り切って働いている方もいると思います。

つまり、お金さえ稼げれば、仕事は何でもいいと考えているのです。

そんな人間に対し、「ヤル気出せ」と言っても無駄です。そもそも、お金を稼ぐための手段なら、何でもいいのです。

最低限の働きをして、それ相応の対価を頂く。

「頑張って仕事で成果を上げて昇進しよう」とか「残業してお金を貰おう」などとは、全く考えていないのです。

プライベートの領域さえしっかり守られれば、仕事は何でもいいのです。

逆に言えば、プライベートに影響が出そうになるようなら、今の職場を変わってもいいと考えているはずです。

相手の働く目的を理解せずに、仕事を押しつけ続けると、「やってらんないよ」と思われて、辞めていってしまいます。

相手の働く目的は、しっかりと把握しておきましょう。

仕事以外の選択肢がある

最後に、「仕事以外の選択肢がある」ということについて説明していきます。

最近は、副業を解禁している会社も多くあります。

人によっては、本業よりも稼いでいる場合があります。

そんな人間に、「仕事頑張れ」と言っても、暖簾に腕押しです。

「会社員+副業」は、最強の組み合わせです。

本来は、本業に影響が出ない程度に副業をするものです。しかし、副業が本業の何十、何百倍も稼げているのなら、話が変わってきます。

賢い人なら、副業に影響が出ないように本業に取り組むはずです。

また、何千万も稼げるようになったら、副業のほうをメインにする方も出てくる可能性があります。

現在の仕事以外に本業以上の収益がある人は最強です。

そんな人に、ヤル気を出せと言っても無駄だと思いませんか?

仕事に対する温度差を読み取ろう

以上の事から、部下との仕事に対する温度差を感じた時は、その背景を読み取る努力が必要になります。

部下と積極的にコミュニケーションをとり、部下が生活で大切にしているものを掴みましょう。

そして、どうしたら仕事に熱心に取り組んで貰えるかを考えていく必要があります。

つまり、今の仕事に取り組むメリットを提案する必要があるのです。

「売上上げる!」「去年より良い成績を上げる!」「昇進する!」など、部下からしたら、どれもが、どうでもいいことです。

「一緒に頑張りましょう!」と外見では取り繕いますが、内心は「勝手にやってくれ」と思っているはずです。

まとめ

部下と仕事に対する温度差がある原因は、以下のものが考えられます。

・転職前提で働いている部下がいる

・生活の中心が仕事じゃない部下がいる

・仕事以外の選択肢がある

これを解決するためには、部下との綿密なコミュニケーションが重要になってきます。

そして、部下が今の仕事に取り組むメリットを提示する必要があります。

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