部下や後輩が仕事ができないのは本当に本人のせいなのか

あなたの職場の部下や後輩は、仕事ができますか?

おそらく、この記事に辿り着いた時点で、部下や後輩の仕事の出来に不満を持たれているのではないでしょうか?

思うように仕事をしてくれないと、ストレスが溜まりやすよね。

飲み会などの席で、部下や後輩の愚痴を漏らしている人をよくみかけます。

しかし、仕事ができないのは、本当に部下や後輩のせいなのでしょうか?

今回は、「部下や後輩が仕事ができないのは、本当に本人のせいなのか?」について書いていきます。

教え方はまずくないのか?

まずはじめに、あなた自身の「教え方」はマズくないでしょうか?

「俺はしっかり教えてる!覚えない奴が悪いんだ!」と豪語するような、自信を持っている方ほど危険です。

そもそも、「教え方が悪い」から、相手が覚えないのです。

そう言われると、イラっとくるかもしれませんが、実際、教える人次第で、人は成長していくものなのです。

部下や後輩が成長していかないのであれば、自分の指導の仕方を疑ってみるべきです。

今一度、教え方を見直してみませんか?

1回教えたでしょ?という無茶ぶり

「1回教えたでしょ?」というセリフは、よく耳にします。あなた自身、部下や後輩に、このセリフを発言していませんか?

これ、かなりの無茶ぶりという事に気がついていますか?

あなたが学生の頃を思い出して下さい。

授業で受けた内容を、どのように覚えましたか?1回で覚えましたか?

無理ですよね。自宅に帰り、復習しましたよね。テスト前に、何回も覚えましたよね。

1回教えたことをメモしたとしても、人間はすぐに覚えられるわけではないのです。

何回も繰り返すから覚えられるのです。部下や後輩は、仕事に慣れていないだけなのです。慣れるまでは、何回も指導する必要があります。

自分は、そんな指導受けてこなかった!という意見もあるかもしれません。

しかし、自分が受けた苦行を、部下や後輩にもするのでしょうか?

それは、優秀な先輩、上司とは呼べません。ただのパワハラです。

根性論だけでは、人は成長しません。

仕事が出来ない、覚えられない理由は、自分のほうにもあるかもしれないと、考え方を改めましょう。

相手に合わせて教えているか?

人間は1人1人個性があり異なります。育ってきた環境などにも影響を受けており、同じような思考をしている人はいません。

そのため、「この部下には、こうやって教えたら上手くいった。だから、この部下にも同じ教え方をしよう!」

このような考え方で教えると上手くいきません。

つまり、個人個人にあった指導が必要になるのです。

忙しいし、そんなことまで考えていられないという意見もあると思います。ごもっともです。

しかし、部下や後輩が「仕事を覚えられない」「失敗をする」など、結果として、ストレスになるようであれば、「指導の投資」を怠るべきではありません。

指導の投資

人に物を教えるというのは、本当に大変なことです。

しかし、「人に上手に物事を教える」ということは、自分自身が、「よく理解し、作業を効率化している」ことだと言えます。

上手く教えられないということは、自分自身が仕事を理解し、作業を効率化していない可能性もあるということです。

一度、自分の仕事の効率性を見直してみましょう。何か無駄があるかもしれません。

仕事を効率化するということは、普段何気なく行っている「当たり前を疑う」必要があります。

作業を効率化させることで、自分自身の仕事も早くなりますし、部下や後輩にも伝わりやすくなります。

「人に分かりやすく仕事を教える」ということは、まさに、一石二鳥と言えます。

人は褒められることで成長する

怒られることで、「何クソ!」と思い、仕事に精を出すタイプもいると思います。

しかし、大半の人は、ダメ出しされると、自己肯定感が下がり、もっと仕事のパフォーマンスが低下していきます。

できるだけ、部下や後輩の良い点を褒めましょう。この時、無理矢理理由をつけて褒めるのは良くありません。(例えば、容姿など)

本人が頑張ったであろう部分を見つけて褒めることが大切です。

良い点を褒められると、自己肯定感が上がり、仕事の意欲、パフォーマンスも上がってきます。

すると、できていなかった仕事も、ひょっとしたら、少しずつできるようになってくるかもしれません。

本当に仕事ができないなら、発達障害かもしれない

あらゆる策を講じたり、いろんな人が教えても仕事ができない部下や後輩はいるものです。

この場合は、部下や後輩が「発達障害」である可能性があります。

発達障害である場合、その「特性」を理解していないと、状況が好転することはないでしょう。

特性を生かすのであれば、まずは、本人が発達障害であることを理解し、周りがそれに合わせて行動することが大切になってきます。

できれば、受診して正確な診断が欲しいところですが、受診を強制することはできません。

もし、本人が仕事で悩んでいるようであれば、相談に乗りつつ、無理のない範囲で、受診を促していってもいいかもしれません。

発達障害の人に対応するには、自分自身も発達障害の知識を習得する必要があります。

できれば、専門書などを読んだほうが良いですが、時間がない方は、下記の記事を参考にしてみて下さい。

変な同僚は発達障害か?上手に付き合うための接し方」「仕事が上手くいかないのは自分の発達障害が原因かも

最後に

仕事で、全くストレスなしで働くのは不可能です。しかし、ストレスを少なくすることは可能です。

職場の人間関係の改善は、とても大切なことです。

飲み会で愚痴をこぼすより、「こんないい事があった」とポジティブな会話をしながら飲んだほうが楽しいはずです。

部下や後輩が仕事が出来ないのであれば、どうすればできるようになるようになるのか考えてみませんか?

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