あなたの職場の部下は、しっかりと成長することができていますか?
思うように成長していかないとイライラしてりしていないでしょうか?
部下を育てようと奮闘するのはいいですが、自分のイメージ通りにいくとは限らないので、ストレスが溜まりますよね。
部下の成長は、上司の環境作りに影響を受けますが、実は、それ以外に上司にできることはあまりありません。
今回は、「成長の主体は部下であり、仕事を強制してはいけない理由」について書いていきます。
成長の主体は部下である
仕事に対する「意欲」というのは、人によって異なります。
意欲は、本人の人生の優先順位によって変わってきます。
仕事が1番という人は、何事にも積極的かつ、貪欲に取り組まれることでしょう。そんな人は、成長スピードも速いのではないかと思います。
おそらく、中間管理職が何もしなくても、勝手に成長していきます。
しかし、みんながみんな、仕事が一番というわけではありません。「趣味」や「家族」のほうが優先順位が高いという人も多くいます。
そんな人たちに、いくら熱心に指導した所で、そもそもの「意欲」が低いので、成長スピードは想定以上に遅いと思われます。
他人からアレコレ言われたところで、その人のモチベーションは変わったりしません。
それは、「仕事」よりも、「趣味」や「家族」のほうが大切だからです。
成長するかどうかは、部下自身の意欲にかかっています。
上司にできることは、部下がヤル気になった時に、成長できる環境を作ってあげることだけです。
成長の主体は、あくまで部下にあることは認識しておきましょう!
強制しても成長しない
部下を成長させようと試行錯誤していませんか?
そもそも、本人の意欲が低いのに、強制させても成長しません。
これは、子供の頃の勉強を思い出してもらえればよいと思います。
学校が終わり、さて遊ぶぞ!と思ったのに、親から「勉強しなさい」と言われた人も多いのではないでしょうか?
無理矢理、宿題をやらされて、学力が上がったという覚えはありますか?
嫌々やらされたことは、身につきません。
仕事も一緒です。部下が嫌がっているのに、無理矢理働かせたところで、仕事の効率は上がりませんし、生産性も上がりません。
仕事を強制しても、部下が成長する可能性は低いと考えられます。
こちらの主観で決めない
この部下は、こういうことが向いているに違いない!と決めつけていませんか?
もちろん、その可能性もあるかもしれませんが、見当違いだった場合、お互いにとって不幸です。
部下は成長しない努力をさせられるし、上司は無駄な労力を払うことになります。
現実はゲームとは違います。
ゲーム(RPG)などで言えば、最初からキャラクターの個性が決まっていて楽ですよね。
勇者、魔法使い、剣士、格闘家、騎士、槍遣いなど、それぞれの個性に合わせて、装備をそろえ、相性のよい敵と戦わせることで、レベルアップしていきます。
あなたの意向で、部下が、見当違いの装備をさせられ、見当違いの敵(仕事)をさせられたことを想像して下さい。
部下にとっては、難解な仕事をさせられる上に、全く成長していかないのです。
上司としては、「君ならできる」と鼓舞してみますが、そもそも特性を間違えているので、部下はストレスが溜まるだけです。
部下の特性は、決めつけず、あらゆる可能性は検討するべきだと言えます。
上司にできるのは環境作りだけ
中間管理職として、部下にできることは、成長できる環境を作ってあげることだけです。
人生の優先順位というのは、人によって異なりますが、一生変わらないというわけではありません。
何かをきっかけとして、突然順位が入れ替わることがあるのです。
例えば、「趣味」が一番であった部下(男性)に、新しく後輩(女性)ができたとします。
その後輩に一目ぼれし、良い所を見せようと、仕事に熱心に取り組み始めるかもしれません。
働く目的が、「趣味」から「後輩」にシフトチェンジしたのです。
この場合、目的が「仕事」ではなく、「後輩」なのですが、結果としては「仕事」に熱心に取り組むということになります。
理由はどうあれ、仕事に打ち込んでもらえるのであれば、上司(会社)としては、ありがたいことです。
意欲が高いうちに、上司は最大限のサポートをしましょう。サポートといっても、前述の通り、成長できる環境を整えてあげるだけです。
部下がヤル気になった時に、一気に成長できるような環境を整えておくことが大切になります。
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