病気は自分で予防できる

先天的病気、遺伝的な病気、不慮の事故による障害、加齢による病気は防げません。しかし、これら以外の病気は全て防ぐことは可能です。ご自身の生活習慣を抜本的に見直すことで改善することが可能です。

病気になると病院で、お医者さんに診てもらい、処置をしてもらいます。

ポイントは、お医者さんは、病気を治すことができても、病因を治すことはできないという所です。病因は、自分で治すしかありません。また、病因を治さない限り、また病気になる可能性が高いです。

病気と病因の違いを確認しておきます。

病気:身体や精神に何らかの異常が生じ、日常的な活動が困難になった状態のこと。

病因:病気になった原因のこと。

では、どうしたら病因を治すことができるのでしょうか?そのヒントは、あなたの生活習慣にあります。

睡眠はしっかりとれているのか?

あなたの睡眠時間はどれくらいですか?子供、大人、高齢者によって必要な睡眠時間は異なってきます。極稀にショートスリーパー(5時間未満の睡眠)の方もみえます。しかし、これはかなり特異的な遺伝をもった方です。ご自身がそうだと思うのは危険です。

一般的な成人の睡眠時間は7~8時間必要だと言われています。その理由は、本ブログでも詳しく解説しています。「大人の必要な睡眠時間が7~8時間と言われる理由」

高齢者の睡眠時間は短くてもよいという意見もあります。私はこの意見には懐疑的です。この理由も、本ブログで述べています。「高齢者は睡眠時間が少なくても危険はないのか 適切な睡眠時間を考える

睡眠不足は、高血圧、心筋梗塞、糖尿病、脳梗塞になる可能性を高めます。つまり、適切で質の良い睡眠をとるだけで、病因を取り除く可能性が高くなります毎日6時間睡眠の人は、1時間多く眠るだけで、病気の可能性が格段に減るのです。

仮眠は夜の1時間に匹敵

昼に仮眠をとる方はみえますか?仮眠を10分するだけで、夜の1時間分の睡眠に匹敵するという話もあります(夜の睡眠時間を削っていいわけではありませんが)。つまり、夜7時間眠れていれば、8時間睡眠をしたことになります。50分節約できるので、最高の時間術になると思います。

また、仮眠をとるだけで、午後からの眠気も減り、パフォーマンスも高くすることができます。

ただし、昼寝は30分以内に収めましょう。それ以上は、ノンレム睡眠に入ってしまうからです。そうなると、睡眠惰性という状態が起こります。脳がボーっとした状態になり、午後からの仕事に支障をきたします。

また、1時間以上の昼寝は、認知症のリスクを高めるという研究もあります。仮眠は、上手にとりましょう。

食生活は大丈夫か?

食事は身体をつくる基本です。食べているもの次第で、健康は大きく変わってきます。

しかし、何を食べたら良いのか?というのは疑問です。

「昨日まで健康に良いとされていたものが、実は身体に悪いものだった」ということは起こりえます。

では、どうしたら良いのか?というと、科学的に間違いなく良いとされるものを食べ、科学的に間違いなく悪いとされているものを避けるのが良いと思います。また、良く分かっていないものに関しては、バランスよく摂取することが良いと思われます。

科学的に良いとされている物は、「ナッツ類、果物、野菜、魚、オリーブオイル、黒い炭水化物」と言われています。

科学的に悪いとされている物は、「赤身肉(鶏肉を除く)、加工肉、バターなどの飽和脂肪酸、白い炭水化物」です。

睡眠に重点を置いた食事をしたいという方は、本ブログの「良質な睡眠をとるための食事のポイントとおすすめの本」を、参考にしてみて下さい。

断食が健康に良いという研究もあります。これは、体質に合わせて取り組むべきだと、私は思っています。私自身は、元々太りにくい体質(やせ型)なので、一度痩せると、元に戻すのが困難です。つまり、やせ型の方は、断食すると逆効果になる可能性があります。

ご自身の遺伝子に合わせた方法を選んだほうが良いと思います。遺伝子に合わせた食事法については、本ブログの「腸内環境改善方法は個人差あり 遺伝から検討」を参考にしてみて下さい。

運動は適切か?

1日20分以上(週150分)の中強度(心臓がドキドキする程度)の運動を行うのが健康に良いとされています。

運動をすると、フリーラジカル(活性酸素)が発生します。適度な量のフリーラジカルは健康にも良いとされています。しかし、過剰になると、身体の組織を痛めると言われています。

昔は、1日1万歩歩くと良いと言われていました。そのため、1万歩を目安にしている方が多いと思います。しかし、前述のとおり、運動のしすぎは、身体に悪影響です。

適度な運動になるように、心がけましょう。

ちなみに、フリーラジカルは抗酸化作用のある食べ物を多くとることで、ある程度は防ぐことができます。

飲み物で言えば。緑茶、コーヒーが多く含まれていると言われています。ただし、摂りすぎは注意です。コーヒーはカフェイン中毒、緑茶はタンニンを摂りすぎると身体に悪影響です。何でも、適切な量の摂取が望ましいです。

食べ物は、ポリフェノール(ブルーベリー、大豆製品、タマネギ)、イオウ化合物(ニンニク、キャベツ)などが多く含まれていると言われています。食べ物系は、書き出したら本1冊ほどになってしまうので、ここでの説明は割愛させて頂きます。

メンタルヘルス

精神面は健康にも大きく影響します。

強いストレスを受け続けると、脳は身体を守ろうとします。メカニズムとしては、簡単に書くと下記のようになります。

大脳皮質(認知して)⇒大脳辺縁系(感情が起こり)⇒視床下部(生命維持機構に影響)⇒「自律神経系」「内分泌系」「免疫系」に影響が出てくる。

このように、ストレスは身体のあらゆる部分に悪影響を与えます。全体的に症状が出る場合もあれば、部分的に出てくる場合もあります。

適切なストレスケアを早期に行うことは、とても大切なことになります。

仕事の量や質がストレスの1位

「仕事や職業生活に関することで強いストレス」になっている原因の1位は、「仕事の量と質」です。

日本では、長時間労働が美徳とされてきました。しかし、過労死などの問題もあり、現在は改善傾向にありますが、なかなか足取りは重いように感じます。雇われる側も、「終身雇用」という概念が脳裏に定着しているのが問題かもしれません。

働き方に関しては、それぞれ考え方があると思うので、ここでは、「仕事の量と質」に関するストレスケアについて述べていきます。

職業内容にもよるかもしれませんが、「仕事の量と質」に関しては、自分自身の業務内容を見直すだけで改善可能かもしれません。詳しくは、本ブログの「定時で帰るための高速仕事術」と「仕事を早く終わらせるための集中力」のほうを、ご覧下さい。周りから評価され、さらに定時で帰るためのヒントを得られるかもしれません。

会社の業務的に、「量と質」を落とすことが困難という場合もあると思います。その場合は、転職も視野に入れて下さい。

前述のとおり、終身雇用を意識されている方もいるかもしれません。しかし、時代は変わってきています。会社が定年まで存続できる保証はありません。また、転職することで、今より好待遇で高給取りになる可能性もあります。ぜひ、一度、転職サイトを見てみて下さい。世の中には、様々な仕事があります。

まとめ

病因は、日常生活の習慣の積み重ねで生じます。一度、病因が出来上がってしまうと、治すのがとても大変です。それは、長年積み重ねてきた生活習慣を変えていかなければいけないからです。

なるべく、若いうちから、健康に関して取り組んでいくと、将来、病気知らずの健康体でいられる可能性が高くなります。

もし、「病気になってしまったので、何とか治したい」と思っている方がみえたら、ぜひ、「病因」を潰すことを、お勧めします。

実は、私自身、過去に病気で働けない時期がありました。しかし、病因を潰していくことを徹底した所、今では、とても元気に毎日を過ごすことができています。

習慣を治していくのは大変です。しかし、必ずその先には良い未来が待っていると思います。

習慣改善が続けられないという方には、下記の本をお勧めします。

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